【新唐人2013年12月17日付ニュース】12月12日、北朝鮮の張成沢処刑のニュースは中共の外交と思想にダブルパンチを与えました。張成沢は北朝鮮の親中派の主力で、中共常務委員・張徳江とは金日成総合大学時代の同級生です。張成沢が中朝関係を主導していた時、中共と大量の資源貿易協定を結びました。張成沢の死後、中共と北朝鮮の関係は硬直し、金銭で問題を解決するしかありません。情報によると、北朝鮮は食料不足をしのぐために、中共に80億ドルで黄金を購入するよう求めましたが、ゆすりの意味合いが濃厚です。この局面に直面し、中共は北朝鮮内政に干渉しないという態度を見せていますが、これは間違いであり、北朝鮮における多くの利益を失っています。
中共に対する更なる揺さぶりは思想の面における影響です。張成沢の死は中国人に文革と大飢饉時代の残酷さを思い出させました。中国の民間では、米軍パイロットに感謝する風潮が出ています。米軍が毛沢東の息子を爆撃しなかったら、中国も北朝鮮のようになり、みんな飢えに耐えながら闘いに耐えるしかないからです。中国の権力者も薄熙来を更迭させたことに安堵のため息をついていることでしょう。中共は共産党の残酷さに対する民衆の反感をコントロールし、民衆の反抗心への刺激を極力避けています。
中共はすでに毛沢東左派の活動を制限し始めています。人民大会堂での毛沢東記念パーティが審査にかけられると、主催者は突然の決定に驚き、パーティをキャンセルしました。警察も毛沢東左派の社会での活動を制限し始めています。
古人曰く「人間は天意にはかなわない」。張成沢の死によって、中共の新たな反米宣伝が夭折しました。米国の太平洋艦隊は13日、中共軍艦が南シナ海付近の海域で、米イージス巡洋艦「カウペンス」に異常接近したと発表しました。米軍が警告を発したものの、中国軍艦は無視して航行を続け、双方の距離が500マイルになったとき、「カウペンス」は衝突を避けるため、緊急回避行動を強いられましたる
こんなことは前にもありました。2001年4月1日、中共戦闘機が南シナ海で米軍偵察機と衝突し、パイロットの王偉が失踪しました。米偵察機はやむなく海南島の中国の空港に着陸しました。米国が謝罪したあと事件は静まりました。しかし2機のブラックボックスを回収した中共は真相を公表しませんでした。
中共はこの衝突事件を利用して、反米運動を引き起こし、憎しみを利用して中国人を「拉致」し、政権の統治を固めています。今回「遼寧」の空母艦隊は米軍軍艦を見つけるとぶつけていきましたる目的はやはり対内的なことで、国内で反米運動を煽り、失った民心を取り返そうとしています。
今回 米軍艦の対応は中共の予想を超え、緊急回避したことで、中共は衝突の目的に達成できませんでした。張成沢事件の衝撃波によって、中共も艦船接近事件を控えめに処理せざるを得ません。
憎しみ宣伝を利用して、民衆をだます中共のこの政策は、毛沢東時代がピークで、改革開放後は江沢民によって継承されました。1998年、米国が中国大使館を誤爆した時、江沢民はこの事件を利用して、反米感情を引き起こしました。おいしい思いをした江沢民は2001年再度反米感情を煽りました。2008年中共はカルフールを利用して、反仏運動を展開し、2012年には反日運動を煽動しました。
今の態勢からみると、中共は2014年反米運動を引き起こそうとしています。これまでの対外感情を煽る事件から中国人は目を覚ますべきです。南シナ海の艦船接近事件と張成沢事件から見て、中共は恐怖心と憎しみを利用して、中国人を拉致しています。これらは強いられたものであり、これ以上中共に操られてはなりません。
本日のマイクロニュースはここまで。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/12/10/a1020827.html(中国語)
(翻訳/坂本 映像編集/工)