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心臓病―丁亥(ていがい)の年は、心臓病が多い?

2010年03月01日

2007年は、60年に一度訪れるという丁亥の年であった。丁亥は訓読みで「ひのとい」、音読みで「ていがい」。この丁亥、時折耳にする言葉だが一体何なのだろうか? 

これは干支(かんし、えと)の一つだ。干支とは、十干(じっかん)と十二支を組み合わせた物で、60年で一回りする。その内、十干の丁と十二支の亥(い、がい)が合わさったのが丁亥である。そして漢方においては、この丁は「心火」そして亥は「水」を表すのだという。 
 
ならば、丁亥の年は何を意味するのか?「心火」が上に、「水」が下にある状態で、これを「火水未済(かすいみさい)」と呼ぶ。火は上に上り、水は下に流れるもの。したがって、縁起が悪く、心臓病には要注意だといわれる。 
 
そこで心臓病の方は、この丁亥の年、心臓のケアを念入りに行ってほしい。ただし、それでも発作は避けられないかもしれない。では、実際に発作が起こってしまったならば?林先生が緩和するツボとしてお勧めするのは「内関穴(ないかんけつ)」。これは、心包経(しんぽうけい)に属し、手首の横じわから指四本分上がった、真ん中のところにある。 
 
発作の際は、これを力いっぱい一分間押してから、五分ほど軽く揉む。 
 
ただし、これはあくまで急場しのぎ。この後、きちんと受診することをお忘れなく。

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