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緑内障―気を下げて予防する?

2010年03月01日

日本人の失明原因の第一位、緑内障。また40歳以上の成人の内、5%が緑内障に悩んでいるともいう。この緑内障だが、一般に眼圧が高くなると起こる。これは、目の中の液体、すなわち房水が増えたり、その出口が塞がれたりするのが原因だ。その結果として、物がゆがんで見えるのである。 

ではなぜ眼圧が上がるのか?目を酷使したり、目をこすったりした場合、目を保護しようとして房水が大量に分泌される。または目に異物が入った場合も、房水が増える。この場合、房水がスムーズに目の外に排出されないと、眼圧が上がってしまう。 
 
では、漢方ならばこの緑内障にどう対処するのだろうか?実は、「目は肝の状態を表す」という言葉がある。つまり、目の病は肝の問題の表れなのだ。このほか、肝は「風邪」とも関係するので、目の治療にはまず、肝と「風邪」から手をつけるのである。 
 
典型的な肝の問題は、「肝火」である。ならば、この「肝火」を逃してやればよい。火があればそれを逃す、簡単な道理だ。漢方薬を活用するなら、竜胆(りゅうたん)、柴胡(さいこ)、黄芩(おうごん)などが挙げられる。 
 
このほか、目の周囲のうっ血も眼圧の上昇を招く。この場合、目の付近のツボから瀉血(しゃけつ)する。主に、耳尖(じせん)、 攅竹(さんちく)、太陽などのツボから血を出すのだ。すると、房水の出口が開き排出される。 
 
さらにもう一つ、漢方には、気の変化も見るという奥の手がある。気は普段、一定のバランスを保っているが、もし上がった気が下がって来られないと、眼圧が上がってしまう。したがって、上がった気を下げるようにする。 
 
これは実は何も格別に難しいことではない。例えば、足の親指と人差し指の間にある行間穴(こうかんけつ)。これを日頃から押す。石畳の健康歩道を利用するのも良い。これで、上がった気を下げることは出来るのだ。

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