【新唐人2014年10月21日】中国共産党第18期中央委員会第4回全体会議(四中全会)が、20日から北京で始まりました。中心議題は「法による統治」だと伝えられていますが、周永康を法に基づいて裁くかどうか、注目されています。
中国共産党の重要会議、中央委員会第4回全体会議は通常9月に開催されますが、今年は10月下旬の開催となりました。今回の会議では、周永康元政法委員会書記の処分を決める可能性があり、刑事責任の追及が発表されるかどうかが焦点となっています。香港の中国問題専門家、金鐘(きんしょう)さんは、周永康事件は江沢民派の抵抗が激しいため、処理が難航していると述べます。
香港雑誌「開放」編集長 金鐘さん
「『四中全会』で両派の勝負があるかもしれません。習近平が『法による統治』を強調した事から、周永康問題において、法的根拠がありさえすれば、江沢民派は不利になるでしょう」
金鐘さんは、今回の会議で、周永康の身柄が司法機関に送られ、刑事責任が追及されると見ています。周永康は江沢民に追随して法輪功への迫害に加担し、臓器狩りなどの人道に対する罪を犯し、薄熙来などとともに政変を画策しました。臓器狩りなどの罪は公表されないと思われますが、北京の消息筋によると、汚職の罪だけでも死刑または執行猶予つき死刑になる可能性が高いとの事です。
香港雑誌「開放」編集長 金鐘さん
「彼は重罪を犯しています。汚職だけでなく、人民を鎮圧し、法輪功を鎮圧し、治安維持に巨額を使っています。庶民からも恨まれており、周永康の罪は実際は共産党自身の罪でもあります」
もう1つの注目点は軍の人事調整で、江沢民派をさらに締めだすと見られます。
香港雑誌「開放」編集長 金鐘さん
「軍事委員会の人事調整が発表されるどうか注目されます。例えば劉源(中共総後勤部政治委員)が軍事委員会に入るかどうか注目されます」
香港の雨傘運動については、中共は雨傘運動が政権維持に影響を及ぼすことを恐れているため、今回の会議では議題にならないのではとの見方をしています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/10/21/a1147617.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/萩野 映像編集/李)