【新唐人2011年9月5日付ニュース】まもなく中秋の名月がやってきます。中国では中秋の名月には月餅が欠かせず、贈り物としても喜ばれています。しかし今年、世界34カ国が中国からの月餅を輸入禁止にし、中国国内でも月餅の安全問題を暴露され、中国人でさえ月餅を食べる気がしないとこぼしています。
今年は30カ国あまりの国と地域が中国大陸からの月餅を輸入禁止にしたほか、中国から月餅を郵送したり持ち帰ったりする場合も、厳しい制限をしました。中国大陸からの月餅の輸入を禁じた国は、去年の16から今年は34にまで増えました。
環境保護活動家、陳さんは、食品問題の根本には当局の監督不足があると指摘。
四川省・環境保護活動家 陳雲飛さん:「政府の監督不行き届きです。政府の管轄部門は検査の際賄賂をくれた企業を通してしまいます。こうして安全が壊れていきます。そしてメディアの問題。メディアに監督作用がないため、企業は自制しません。利益第一主義です」
当局は税収を上げるため、企業に対する検査をまともに行っていないとも指摘しました。
毒ミルクの被害児童の親、蒋さんは、すでに長年月餅を買っていないと発言。実際、当局に根回しをした友人が悪質な月餅を売るのを目撃したそうです。
毒ミルク被害児童の親 蒋亜林さん:「中国では何でも金です。利益のためならモラルなど構いません。良心が痛むなどないのです。この国のモラルは落ちるところまで落ちました」
海外で暮らす劉さんも、中国食品は安全ではないとして、中国食品は買わないと断言。
劉さん:「中国の月餅は選びません。中国食品は何であれ、選びません。買うのなら台湾のものです」
フランスの国営系ラジオ局は、去年、中国の新聞記者が遼寧省・瀋陽の有名な月餅メーカーの工場に潜入取材した内容を報道。記者によると、地面に落ちた月餅もほこりを払った後、そのまま使われ、月餅を作る従業員は手袋をしておらず、ハエのたかった傷んだ月餅も攪拌された後、再利用されていました。これらはすべて、中国のブランドメーカーの工場で起きていたそうです。
作家の周勍さんはかつて食品安全の現状を著書にしました。そのなかで、中国の深刻な食品汚染から、モラル崩壊が見て取れると指摘。その根本には制度の問題があるといいます。
作家 周勍さん:「メディアを開放しなければ更なる災難が待ち受けます。私は予言します。共産党の指導者にも警告しますが、これは悪の制度です。皆が被害者です。“特別提供食品”を食べても…」
さらに、中国の食品問題を真に解決するには、政治の民主化しかないとも分析しています。
作家 周勍さん:「言論だけで迫害するような政府は崩壊するべきです。存在意義がないからです」
新唐人テレビがお伝えしました。
-【禁闻】中国月饼〝内外交困〞.html