【新唐人2011年4月7日付ニュース】中国の国家品質検査総局は4月2日、約半数の乳製品企業が生産許可再審査に合格したと発表。当局は、乳製品業界の品質改善が狙いだと発表しましたが、2008年のメラミン入り毒ミルク事件以降、大陸市民の多くは政府に疑問を抱いているようです。
中国国家品質検査総局の発表によると、全国1176社の乳製品企業の生産許可を再審査した結果、3月31日現在、合格したのは55%の643社のみ。うち、北京の35社のうちの9社、浙江省の35社のうちの11社、広東省の51社のうちの25社は生産許可取り消しとなりました。しかしいずれも零細企業だそうです。
当局によると、今回の再審査により、企業の品質審査基準を高め、乳製品の品質を保障するのが目的だそうです。
安徽省(あんきしょう)の王さんはメラミン入り毒ミルクの被害者家族です。政府が本当に乳製品の品質を改善できるとは思わないと言います。
王連傑 安徽省市民
「私は政府を信じません。特に08年のメラミン事件以降、信じる理由は何一つありません。毒ミルク被害者には保障があると、当時協議を結んだのに、後にあれこれと、言い訳をするのです。この一点から、すでに民心を失い、被害者家族の心を痛めつけています。また信じられますか、我々は直に体験したのですから」
上海市民の張さんの甥っこも毒ミルクの被害者です。
張玉中 上海市民
「政府の信用はますます低下しています。私の甥っ子も“雅士利”を飲んで、同じ症状が現れました。例えば 結石など、後の治療においても、政府の約束はみな誠意に欠けるものでした」
2008年、中国大陸では多くのブランド品の嬰児用粉ミルクからメラミンが検出されました。2009年にはさらに毒性の強い“皮革ミルク”が発見されました。2010年末、湖南省の乳製品から再びメラミンが検出されました。
新唐人テレビがお送りしました。