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大型連休 観光スポットがゴミ置き場に

2012年10月03日
 
【新唐人2012年10月04日付ニュース】中国では9月30日から8日間の大型連休に入り、各地は観光客でごった返しています。連休初日から高速道路はひどい渋滞が起こり、各地の観光スポットはゴミ置き場と化しました。これに対して中国メディアは国民の素質が低いためだと報道。一方、中国の民衆は上から下まで腐りきった制度がもたらした結果だと指摘しています。
 
10月1日朝、海南省三亜市の大東海(たいとうかい)ビーチでは3キロにわたって50トンのゴミが回収されました。北京の天安門広場では9月30日午後1時から翌日午後1時まで、8トン近くのゴミが回収され、去年に比べ25%も増えたそうです。これらは中秋節の月見のあとに観光客が置き去りにしたゴミです。
 
中国メディアもこのことを取上げ、国民の素質を向上させる必要があると報じました。
 
三亜市で観光ガイドを務める鄔(う)さんは、観光客の素質が低い問題も当然あるが、政府の指導と管理が行き届いていないのが主たる原因で、多くのことは観光客の立場に立って考慮していないと指摘します。その上、汚職官僚の振る舞いは社会にも悪影響を及ぼしていると述べます。
 
三亜市のガイド 鄔さん
「あの大勢の汚職官僚を見てください、一日中酒色に溺れています。庶民に信用や公衆道徳を守れと言っても、無理があります」
 
また、民衆の道徳心のなさを責めるよりも、中華民族の伝統的な道徳と修養を破壊した共産党を責めるべきとの意見もあります。
 
新疆 ネットユーザー
「これは国民素質の問題ではないでしょう。独裁体制がこれらの問題をもたらしたからです。多くのものは例えば、公共秩序の混乱など、これは体制がもたらした悪い結果で、庶民に責任を全部擦り付けるべきではないでしょう」
 
福建省ネットユーザー 菩提さん
「中国文化の『温和・素直・恭敬・質素・謙遜』の伝統が徐々になくなり、中国全体が現在利益ばかりを求めるようになっています」
 
湖北省で教師を務める姚(よう)さんは、1949年以降、中国の教育は政治と結び付けられ、点数のみを重んじるようになり、文章も真実を書くのは許されず、現在多くの教授でさえ本当の事を話さないと指摘。その代わり、手段を選ばずに金儲けに走っている。教育界のこのような現状も社会風紀の乱れを助長していると指摘します。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
(翻訳/坂本 ナレーター/大口 映像編集/蒋)
 

 

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