【新唐人2010年7月29日付ニュース】韓国の哨戒艦沈没事件を受けて計画された、アメリカと韓国の合同軍事演習。25日から4日間の予定で、日本海で行われます。実施前から報復行動を宣告していた北朝鮮は特に動かなかったものの、中国の反発は想像以上でした。
中国はなぜ、これほど猛反発したのでしょうか。今回の演習の持つ意味も含めて、台湾の専門家の声をお聞き下さい。
台湾シンクタンク実行委員 頼怡忠
「この米韓軍事演習で、特に顕著なのは以前 米韓の軍事関係が、深化したことです。これが一点。第二点は 今回空母が参加した点、つまり 米韓関係は海上軍事面で深化しました。ひいては 将来的に日米同盟に匹敵するか、補完する役割すら持つでしょう。第三点 以前 米国とアジアの同盟は日米同盟が主でした。でも 今年のカナダG20で、オバマ大統領が李明博大統領との会談で言ったのは「米韓同盟はアジアの要」。これは政治面が示す ―米韓同盟のレベルアップです。ただ忘れてはならないのは米韓軍事演習の狙いは実は中国への牽制です。なぜなら 米国は北の核問題で中国が、北を支持するのを嫌います。ただ 米国から見ると、中国は金融危機以降、米国の影響力低下を利用して、勢力の拡大を狙っています。中国はずっと米国の弱体化を望んでおり、だから米中には構造的な緊張関係があります。そして この米韓軍事演習で、中国は猛反発しましたが、これは 米中の構造的矛盾を反映したほか。中国の声高な反対は自身の地位を固めるためだともいわれます」