【新唐人2013年7月19日付ニュース】中国国内メディアによると、近日、複数の省のトップが北京入りし、財政難を訴え、当局に支援を求めているそうです。中には中国一の経済力を誇る広東省も含まれ、評論家は地方経済はすでに崩壊の淵に立たされていると分析します。
北京入りして財政難を訴えたのは河南省委員会書記と省長一行や河北省委員会書記一行にくわえ、広東省省長一行なども含まれています。
中国金融シンクタンク研究員 鞏勝利さん
「地方政府の各レベルがお金を必要としています。そのコストは世界でもトップです。財政は今肝要なところに来ており、地方政府は運営ができなくなっています。上層部にすがらないと、一文もないのでしょう。上に行くことで一部は挽回できるかもしれません」
中国の財政政策では、地方の財政収入の6割は中央に上納しなければならず、地方には4割しか残りません。
各省の財政難の訴えに対し、中央政府は紙幣の増刷で解決を図る可能性があるとの分析もあります。
中国憲政学者 陳永苗さん
「当局は紙幣発行で、インフレと政府債務を国民に転嫁し、地方債務を消化したいのです」
原因は簡単です。一旦地方債務が破綻すると、地方政権が不安定になり、中国共産党政権全体もおのずと不安定になるからです。
中国憲政学者 陳永苗さん
「中共は今、その日暮らしです。経済危機が発生した最初の数年は、巨大な財政汲取能力で、強大に見える政権を維持するでしょう。しかし、いくら天に逆らう政権でも、全世界に逆らうことはできません」
また、中国共産党は今存続問題に直面しており、一歩一歩が崩壊を招く可能性があるとの分析もあります。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/07/18/atext933823.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)