HOME > ニュースページ > 政治 > 詳細

中国当局 江沢民の形跡を「消去」か

2015年09月01日

【新唐人2015年9月1日ニュース】

天津の爆発事故のあと、中国の政局は大揺れに揺れています。先日、北京の中央党校の門の前にあった中国共産党元総書記、江沢民(こう たくみん)の書いた文字が刻まれた石碑が、いつの間にか撤去されていたことがわかり、国内外のメディアで議論が湧き起こっています。新唐人の記者によると、8月中だけでも、中国当局による直接的あるいは間接的な「江沢民 消去」の証拠が多数確認されました。

 

香港誌『動向(どうこう)』の報道では今年8月2日、胡錦濤(こ きんとう)、朱鎔基(しゅ ようき)、李瑞環(り ずいかん)など8人の党の長老たちが北戴河会議に招待されましたが、江沢民(こう たくみん)はこの中に含まれていませんでした。

 

8月5日、中国政府メディア『新華社』傘下の週刊誌に「今年の北戴河会議はなし」という記事が掲載されました。その記事の中では、中国共産党歴代指導者と北戴河会議の関連について述べており、毛沢東(もう たくとう)、鄧小平(とう しょうへい)、胡錦濤(こ きんとう)、習近平(しゅう きんぺい)については直接、あるいは間接的に言及されていましたが、江沢民(こう たくみん)については一言も触れませんでした。

 

中国問題専門家 李善鑒氏

「中国当局はここ数年高官を処分する前に、世論を先行させ、下準備するようなやり方を取って来ました。最大の『トラ』である江沢民に対しても、そういうステップを踏むでしょう。」

 

党の機関紙『人民日報』は、名指しこそしていませんが、引退後も政治への関与を続けていて、思い通りにならなくなったことに不満をもらす人物を批判する文章を発表しました。

 

 

中国社会科学院政治研究所 元所長 厳家其氏

「江沢民の事を示唆していると思います。中国では江沢民を代表とした、身内と権力、金儲けが一番の集団が形成されているのです。」

 

11日、江沢民(こう たくみん)の腹心である王宗南(おう そうなん)が汚職の罪で18年の判決を受けました。江沢民ファミリーは上海の政財会を牛耳っていましたが、その多くのメンバーがすでに失脚しています。

 

中国軍事学院出版社 元社長 辛子陵氏

「上海の問題は、あちこち探しても、結局江綿恆のところにたどりつくでしょう。最近の情報では、曾慶紅の息子に対する審議が始まり、江沢民の息子の江綿恒も中央規律検査委員会の視界に入っています。」

 

8月12日、天津で巨大な爆発音が轟(とどろ)きました。爆発には、政治背景や人為的な原因があるという推測が飛び交っています。

 

8月15日、海外の独立中国語メディア『大紀元』は、爆発の後、中国当局は江沢民親子の行動を制限するという臨時措置をとったと、上層部に近い関係者による話を伝えています。

 

中国問題専門家 横河氏

「爆発前、香港誌『動向』によると、今年の北戴河会議は機密性の高い会議で、恐らく天津の浜海新区で開催されるだろう。なぜ(爆発が起きたのが)あの場所なのか、時期も北戴河会議の期間です。時間や場所があまりにも一致しすぎています。」

 

8月16日、中国共産党の長老、尉健行(いけんこう)の葬儀に江沢民は再度欠席しました。今年初めから、江沢民の政府メディアへの露出が禁止されたようです。

 

8月19日、『人民日報』は「党内の改革反対派の勢力は強くて根深く、複雑であり、人々の想像をはるかに超えている。」というまれにみる表現を使用し、再度改革反対派を批判しました。

 

『縦覧中国』編集長 陳奎徳氏

「これを公にしたということは党内に、勢力闘争があるということをほぼ認めたことになります。もう、隠しきれなくなったのです。」

 

21日、中央党校の南門にある江沢民が書いた校名の彫られた石碑が撤去されました。国内外の世論が大きく注目する中、中央党校は、「石碑は構内に移動しただけで、特別な意図はない。」と回答しています。中国版ツイッターのユーザーは、これは意図的な「江沢民消去」であろうとコメントしました。別のユーザーは、「焦るな、まだ裁判は行われていない。」とコメントしています。

 

27日、海外の法輪大法明慧ネットのデータによると、中国国内外ですでに16万6000人以上が中国最高検察院と最高裁判所に、法輪功迫害で江沢民を刑事告訴しています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。 

                   

http://www.ntdtv.com.tw/b5/20150825/video/154957.htm(中国語) 

(翻訳/赤平 ナレーター/水田 映像編集/李)

トップページへ